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執筆者の写真nazufienterprise

イギリス 秋の恒例行事Bonfire Night(Guy Fawkes)

季節は11月、ハロウィーンも終わり、さて次はクリスマス⁈👀🎄

Autumn Light Leeds
家の近くのお店に行くと、つい数日前まではハロウィーン関連の設えだったコーナーが、クリスマス仕様に変わり甘いお菓子やクリスマスの小物製品などが並ぶようになりました。

日本でも、クリスマスは盛り上がる行事です。
ハロウィーンについても、秋を代表する人気イベントではないでしょうか。

しかし、イギリスにはそれとは別に忘れてはならない秋の恒例行事が存在します。
それが、Bonfire Nightです。

今回はハロウィーンでもクリスマスでもない、11月にイギリス(主にイングランド)で行われる秋の恒例行事、Bonfire Night ( Guy Fawkesとも呼ばれます) について書きたいと思います📝


 


・Bonfire Night (Guy Fawkes)

Bonfireと聞いて、何か閃かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?🔥

Bonfireは焚き火を意味する言葉ですが、初めてBonfire Nightという言葉を耳にしたとき「焚き火のイベント?」と連想しました。


Bonfire Night ( Guy Fawkes Day )はイギリス・イングランドで11月5日に制定されている祝日の名称で、お祭りの日でもあります。


祝日になっているのは11月5日ですが、その直近の週末には、イングランド各地の公園や広場などで音楽イベントとともに、たくさんの花火が打ち上げられたり、日本では見かけないような大きな焚き火が作られます🔥


また、イベントでなく個人単位でも、民家やその近くの公園など至る所から花火が打ち上げられます🎇

ただでさて、何かのお祝い事があると季節問わず花火を上げる文化があるイギリスですが、11月前後は特に毎晩のように、そして何時間もあちこちで花火の音が鳴り響いています。



 


・歴史的背景

Bonfire Night(Guy Fawkes)は、単なる楽しいイベントのように思えますが、そこには歴史的な背景があります。

以下で、その歴史について簡単に触れておきたいと思います。


  1. プロテスタントとカトリックの対立

Bonfire NightはGuy Fawkesとも呼ばれますが、Guy Fawkesはその出来事に関係した人物の名前です。

ときは16世紀、1605年まで遡ります。


この当時のイギリスは、プロテスタントとカトリックで宗教対立が起きており、プロテスタント側が支配的立場にありました。


そんな中、カトリック側は、反乱を起こしたり陰謀を企てることから、プロテスタントからひどく抑圧されていました。

指導者として捕まった人の中には処刑された人もいるようです。


カトリックは肩身の狭い環境で生活を強いられ、カトリックとして生きていくことは危険でもあったとされています。


  1. ケイツビーの計画 (Catesby’s plan)

Catesbyという人物は、Bonfire Night制定の発端となった、下記の爆破計画(火薬陰謀事件)の首謀者として知られています。


Catesbyが率いるGuy Fawkesらのグループは、11月5日の国会開会式の際に国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)を爆破し、ジェームズ1世、女王らを殺害するという計画を立てました。

Guy Fawkesはその実行役で、爆破計画を遂行する予定でした。


しかしこの計画は、匿名の手紙によって当局に漏れ、11月5日の早朝、Guy Fawkesは地下倉庫で導火線、マッチ箱、火薬と共に発見され逮捕されてしまいます。


彼は投獄後、処刑の判決が下されますが拷問と病気で体が弱り、処刑日は処刑台の梯子を登るのもやっとの状態だったようです。

そして最終的には、故意かどうか分かりませんが、処刑台から落下して首を折って亡くなりました。


  1. 感謝法の制定

彼の死亡後、ジェームス1世によりケイツビーの計画(火薬陰謀事件)の失敗を祝うための感謝法が制定され、400年経った今でも11月5日は「Guy Fawkes Day」または「Bonfire Night」として、大きな焚き火や花火で陰謀の失敗を祝う祝日となっています。


参照:History of Historic Royal Palacesより- Guy Fawkes and the Gunpowder Plot



 


・Autumn Lights

11月2日(土)にBonfire Nightを祝うイベントAutumn Lights に参加しました。


上述したように、11月5日Bonfire Nightの日はカレンダー上祝日に設定されていますが公休日ではないため、11月5日が平日の場合、学校は開校され、仕事も通常どおり行われます。


そのためこれらの大きなイベントは、Bonfire Night直近の週末に行われることが多くなっています。


私は日本でも音楽フェスなど大人数が集まるイベントに参加したことはないですが、イギリスでもイベントへ参加するのは初めてで、とても新鮮でした。


花火を見るだけなら、普段から家の周りでそこら中で打ち上がっているので特別感は感じませんが、屋外でまた夜に開催されるフェスは独特な雰囲気を味わえました😁🎧


正直、このようなイベントにはしょっちゅう参加したいとは思いませんが、年に1度くらいなら参加するのもいいなと思いました♩😀







 


・まとめ

ハロウィーンやクリスマスとは違い、Bonfire Nightはイギリスのイングランドで主に祝われる行事で、イングランド各地で花火が上がる様子は日本ではなかなか見られない光景です。


花火や焚き火で盛り上がる楽しい行事ではありますが、400年前の歴史的背景を知ると、当時の宗教争いの様子が垣間見れ、なんとも表現がしがたい複雑な気持ちになります。


読者の皆さまはどう感じますか?・・・




一方で、今日ではプロテスタントやカトリックなど関係なく、純粋なイベントとして楽しめる行事になっているので、興味があれば参加されてみてください☺️





以上、今回はイギリスの秋の恒例行事、Bonfire Night(Guy Fawkes)についてご紹介しました。

本日も良い1日をお過ごしください☘️























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